2022年のエンタメ界はNFTやメタバースといった技術の盛り上がりや、TikTokでの流行を起点に派生した映画や商品のヒットなどが話題となりました。１つのコンテンツを様々な切り口で拡げていくことが、最近のエンタメ界の中心になっています。2023年、この流れはどうなっていくのでしょうか。いくつかのキーワードを元に考察していきます。
2023年の大きな流れになるか？ストリーミングバンドルとは？
ストリーミングバンドルとは、ストリーミング配信事業者が別のサービスをパッケージ化して、個別に契約するよりも有利な料金でサービスを提供することを言います。例えば、AmazonPrimeの会員になると、商品購入時の送料無料という特典だけでなく、AmazonMusicで音楽の配信を、PrimeVideoでは映画やドラマの視聴ができるのはご存知の方も多いでしょう。他にもNetflixでは、映画やドラマの視聴だけでなくゲームの配信も始めています。現在はそれぞれのサービスを別のアプリケーションで管理するのが主流ですが、2023年以降、ひとつのアプリケーションに完全に統合された形でサービスを提供する流れになることが期待されています。
エンタメ界で人気が高まるオンラインカジノのサバイバル戦略
最近、話題のエンタメのひとつとしてオンラインカジノがあります。家でいつでも楽しめること、スマホからも楽しめるようになったことも追い風となり、利用者が増えています。最新オンラインカジノでは、ルーレットやバカラ、ポーカーなどのテーブルゲームだけでも多くの種類が用意されている上、ライブゲームでリアルなカジノ体験ができたり、スポーツの大会にベットできるスポーツベッティングを楽しんだりすることも可能です。最近では、プロスポーツのチームやリーグがスポーツベッティングと提携することで、チームのファンからスポーツベッティングへ流入する事例もあります。オンラインカジノは間口を拡げることで、ファンを増やし続けているのです。今後はVRを駆使したり、仮想通貨で入出金が出来たりという技術的な進歩が、オンラインカジノの成長を促す要因になると考えられています。
メタバースやNFTをめぐる動き
ここ数年盛り上がりを見せていた仮想通貨やNFT、メタバースなどは、2022年後半になって動きが多少鈍化したように見えました。世界的情勢やマクロ経済的な要素が原因と考えられますが、技術の進歩が着実に進んでいるのも事実です。
2023年以降、メタバースやNFTをめぐる動きには大きな変化が見られることでしょう。例えば、NIKEは2021年11月にオンラインゲーム「Roblox」の中に「NIKELAND」を立ち上げました。ユーザーはアバターを通してNIKEブランドのアイテムを購入・着用できます。現在、NIKELANDではNFTは使われていませんが、2021年12月にはNFTアイテムを取り扱う会社を買収しており、今後NFTを利用したビジネスが加速すると予想されています。
リアルとバーチャルが融合する未来
決済方法や決済通貨の多様化、メタバースやNFTなど技術の進歩など、エンタメ界をめぐる動きはますます進化していくことでしょう。ユーザーは１つのサービスに登録するだけで多様なサービスを受けられるようになります。また、エンターテイメントにおいては、リアルな世界とバーチャルな世界の境界線はどんどん曖昧になるとも考えられます。仮想空間で体験し購入した品物が、リアルの世界で手元に届く未来は近いのかもしれません。
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